アックスとジービーエー、M2M市場向けソリューション分野で協業

2012年9月3日 PDF
報道資料 株式会社アックス


アックスとジービーエー、M2M市場向けソリューション分野で協業
~ M2M端末のインテリジェント化を推進する基盤を開発 ~



株式会社ジービーエー(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長 岡本 克司、以下ジービーエー)と株式会社アックス(本社:京都市中京区、代表取締役会長兼社長 竹岡 尚三、以下アックス)は、成長が期待されるM2M (machine to machine) 市場に向けて両社が保有するオペレーティングシステムとデータベースソフトウエアを統合し、コンサルティングで培った実績を活かしてM2M用機器のインテリジェント化と開発の効率を図るための協業を発表します。

本協業の第一弾として、ジービーエーが開発中のM2M端末のインテリジェント化を促進する「μdb(マイクロデータベース)」をアックス社のオーディオ・車載・制御分野に最適なPOSIX準拠RTOS「絹」に移植を行い多様なM2M市場のニーズにこたえてまいります。

現在のM2Mサービスは、特定の機器や業種に最適化された個別のシステムになっていることから、各企業が独自の仕様で事業を進めており、用途や業種を横断した拡張性が見込めないといった課題があります。またM2Mサービスが本格的に稼働した際は、各種センサーなどから収集される大量のデータを収集・管理するために、極めて大きな通信トラフィックが発生する等の課題、あるいは通信がオフラインの際のデータ蓄積などの課題があり端末機器のインテリジェント化は必須要件となっています。

「絹」概要

AXEが独自に開発した、POSIX(IEEE 1003.13)規格準拠の実時間OSです。

IEEE1003.13規格は、Linux/UNIXで一般的な pthread (IEEE1003.1)とほぼ同じAPIで、IEEE 1003.1にスケジューリング・ポリシや優先度逆転防止機能を追加したもの。

絹は、省メモリ、省性能CPUの能力を引き出し、マイコンのインターネット接続性を確保します。

絹は、世界規格のAPIを採用しているので、世界中にプログラマや、ミドルウェアを求めることが容易です。AXEは、絹のオプションとして、AXE-TCP,GUIライブラリなども提供します。

「μdb(マイクロデータベース)」概要

ジービーエーが開発した組込み向けデータベースです。μdbは、モジュールサイズが100KBと極めて小さく、インターフェースはRDBMS標準のSQLをベースにしたデータ収集および各種データ処理用の汎用インターフェースを提供します。

特徴として、デバイスへのI/O関数を用いた移植が可能なため、OSやファイルシステムなどの環境を不要とするとともに、大規模DRAMを内蔵したシステムオンチップに、ファームウェアとしてデータベースを搭載、チップの外から直接SQLで問い合わせなど、センサー機器にアドオンで実装することにより、センサー機器をインテリジェント化することが可能になります。

また収集データをセンターに集中させない、分散データベースシステムのM2M端末を容易に開発することが可能になります。

「AXE-AUTOSAR」概要

AutoSarは、オートモービル用の次世代OSであり、ドイツを中心としたヨーロッパで策定されました。すでにAutoSarは採用が始まっています。AXE-AutoSarは、日本のJasParプロジェクトに参画して得られた知見をもとに、AXE独自に開発したAutoSarです。経験と新時代への知見により、信頼の実時間OSを実現しています。AXE-AutoSarにも、オプションとしてAXE-TCPを供給しています。

省メモリ、小電力、車載用途に、AXE-AutoSarは最適です。

【株式会社ジービーエー概要】

ジービーエーは、スマートデバイス向けのデータベースソフトウエア製品や革新的なクラウドサービスなどコンサルティングとソフトウェア製品を提供するプロフェッショナルな企業です。高速データ検索エンジンや組込み向けデータベース製品(C/Java RDBMS, NoSQL/KVS型)を提供しています。測定・計測機器、情報家電、携帯電話、ネットワーク機器、FA機器等の市場で実績があります。また、AndroidTMを利用した製品開発や検証作業を効率化するためのツール、ログ可視化ツール「LAP developer」、リモート端末検証ソリューション「TAP developer」の提供を始め、お客様の切実なニーズの解決を図ってまいります。

(http://www.gbac.co.jp/)

【株式会社アックス概要】

アックスは、1990年代より電子手帳ザウルスやオリンパス社のデジタルカメラに採用されるなど実績十分な組込み技術と、1980年代よりUNIXサーバで培ったIT技術で、常にハイエンドな要求に応えています。高機能IT系の用途には、アックスが独自に高性能化したマルチメディア向け組込みLinux「axLinux」、ライセンス条件の緩い高性能UNIX系OSとして「組込みBSD」、Anroidを、提供、サポートしています。

小メモリ、小電力な分野のために、オーディオ・制御分野に最適なPOSIX準拠RTOS「絹」、車載・制御分野に最適なAutosar準拠OS「AXE-Autosar」と、アックス製のTCP/IPスタック、GUIライブラリなどを提供しています。同時に、Hitex社の開発ツール「Tanto/Tantino for ARM」、Segger社の開発ツール「J-LINK、Flasher ARM」などを提供しています。

また、国内外の半導体メーカ様との提携により、各種組込みCPUの充実したサポートを行っており、LinuxなどのOSをお客様の基板に移植するサービスから、組込み専用アプリケーションの作成方法のコンサルテーションまで、組込み分野のワンストップな問題解決を提供しています。

(http://www.axe-inc.co.jp/)

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社ジービーエー
・E-mail: info@gbac.co.jp
・TEL:044-712-0950
・FAX: 044-712-0955
・URL: http://www.gbac.co.jp/
・〒213-0012 神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 イノベーションセンタービル300-B


株式会社アックス 営業部
・TEL:075-213-7075
・FAX:075-213-7076
・URL:http://www.axe-inc.co.jp/ ・住所:〒604-0857 京都府京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町280マニュライフプレイス京都8F



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